第18話金を掴んだ後の守りの大切さ~Oが留置に入った話



元不動産会社の同期のOが会社を辞めて独立した時の話である。


新宿に住宅兼事務所を構えたとの事でyackは呼ばれた。


Oは勤めてた会社を上場手前まで会社を大きくし、年収3000万円以上あった、結婚して子供もいる。

そして奥さんに小遣い毎月20万円渡している豪快な性格だ。


だがその奥さんと別れて会社を独立した。


事務所に行くと若い女がいた。


O「いやー事務雇っててさ秘書みたいな感じだな、住み込みだ」


yack「ふーんなるほどね宜しく」


一言で言うと愛想が無い、コーヒー位入れろよと思いつつ

yack「そういやO、もうすぐ誕生日だな、グリーンカレーの美味い店見つけたから今度買ってくるぜ」


色々と会話をしててyackは妙に思う。

住み込みで働く位なのに誕生日とかはともかく何故社長の好物や特性を知らないんだろう。



「金」目当てで来てるなこのアマ


yack「まぁまたなんかあれば寄るぜ今日は有難う」


帰り道

多分出来てる感じだな、なんか仕事のモチベーション下がるまぁ社長のOの判断だし自由だしな


それから1ヶ月後


部下Yさん「あ、もしもし、yackさんですか?Oさんが警察に捕まりました、今留置にいるみたいです」


聞くと

やはりネンゴロな仲になっており、事務の仕事も全くしないで金ばかり要求されて口論になりうっかり相手の携帯が壊れたらしい。和解し次の日新しい携帯買ってやるからと言ったらいなくなっていたと

罪状はDV



面会に行く

晩飯がコッペパンだけらしく少し痩せたなと思った。


2週間後、弁護士を入れて示談で釈放、かかったお金は150万円、そして相手の女は飼っているペットの犬を部下のyさんに預けてたがそれのお金と給料までたかる始末だった。



飲みに行く

O「出所したあとのビールは旨いな!」

yack「ちと真面目に話がある」

O「なんだ」

yack「あの女もし相手が俺なら最初から相手にしないかもだがここまでしなかったろうな」

O「どういう意味だ」

yack「俺は金が無いから狙われない、携帯壊れたなら意地でも証拠になっちまうから取り上げるな、そしてその場で警察呼んで過失で壊れたことにするな、後留置にもう少し長くいて前科ついても示談に応じないだろう」

O「あの女はもう仕方ねぇ過去の事だ、取りあえず飲もうぜ」

yack「将棋でも王将だけだと勝負にならねぇだろ、俺がもしその場にいたら晩飯コッペパン食わなくても大丈夫になったろうぜ」

O「どういう事だ?詳しく教えてくれ」

yack「守り固めようぜ、俺はもしお前が大丈夫なら新宿住み込みで営業部隊作る、コッペパン嫌いになったかもだが切り拓いて食べる物だぜ」


それから仕事を手伝い売上を上げるのだが

金を掴んだ、あるなら守りというのを徹底して固める重要性があると感じた。


失う物がある弱さを考えさせられる事件だった。


ただこれだけは正解だなと思うのが

「女は信用出来ない」

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