わたくし古舘伊知郎が転生した先はドラゴン大山脈な怪物ひしめく異世界なのでありました!
第28話 何をどのように伝えられても…今回の取り返しのつかない事態の発端と、過ちの責任。その責任はこの私にあります。
第28話 何をどのように伝えられても…今回の取り返しのつかない事態の発端と、過ちの責任。その責任はこの私にあります。
─────私自身色んな事がありましたが、マイクの前で色々な方と繋がり…。今回このような事態になっても…。
「てめぇ…さては法務省の人間じゃネェナ?」
「あっいやその」
精神的な形勢が逆転した。
「からかいやがっテ!この上っ面だけペテン師がぁ!」
そう。それがショーンKという男である。
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『ああ…懐かしい感覚だ…』
ショーンKは現実世界での経歴詐称が週刊誌に暴露された時の事を思い出した。
経歴詐称がバレ、芸能活動を無期限休止してからかなりの年数が経つ。
ラジオで涙ながらに謝罪したあの時。悔しかった。
ショーンKは嘘を貫き通して本当にしたかっただけだった。
もうあの時の感覚は薄れていた。
そして今、また詐称が暴かれた。週刊誌ではなく人狼に。逆人狼ゲームといったところだろうか。
『また
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「おのれ人間メェーーー!!俺様をコケにしやがっテェ!!コロス!!」
「ひぃいい!!」
現実世界での詐称してきた日々、詐称がバレて各方面に謝罪してきた事が次々に思い出される。
『これが走馬灯か』
少女の皮を脱いだ人狼が鋭い爪を剥き出しにし、右腕を振りかぶっている姿が、スローになってショーンKの目に映った。
『思えば、詐称で塗り固めた人生だったな』
───その時だった。
バァアアン!!!!
玄関から凄まじい爆音が響き、烈風が吹き込んできた。
「へっ?!」
「なんダァ!?」
人狼もショーンKも玄関の方を見る。
ドアが家の内側に倒れており、その先には人影があるようだが、
人影は言った。
「この辺りで人間をさらって食べている人狼がいるという噂を聞いてな」
「貴様ァ!誰ダァ!?」
立ちこめていた砂埃が無くなり、人影の姿があらわになる。
「騎士かァ…!!!」
そこには青い鎧を身につけ、細い剣を構えている騎士の姿があった。
クローズヘルムを付けている為、どんな顔立ちかは分からない。
ただ、凄く華奢な体格だった。
次回へつづく!
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