第八話 亜人系ダンジョン6階層

 昼すぎの3時ごろに目が覚めた。まず昨日手に入れたオーガの角に加工スキルを使うか。1個で短剣、5個で剣や槍になるのか。短剣を二つ作って二刀流にするか剣か槍を作るべきか。


 短剣二つ、いや四つ作るか。ホワイト・オーガ相手ならこっちのほうがいいだろ。それと予備にも作っておくか。


「加工」


 オーガの角が短剣になっていく。持って振ってみるがホワイト・コボルトがドロップしたダガーより少し重いな。ダガーより重いだけで問題なく振れるな。それに固そうだ。


 さてステータスを見てみるか。


名前 シヴァ  基礎lv5 男 15歳

ジョブ 戦士lv11 魔法使いlv10 僧侶lv10 生産者lv10 探索者lv11

加護 戦いの神


 どうやらさっきのスキル行使でレベルが上がったようだ。


生産者

体力:D 筋力:D 速力:D 魔力:D 器用:C 精神力:D

スキル 加工 リペア


リペア:同じ素材を使って修復できる


 まあリペアを鉄剣に使わなくても武器ならさっき手に入れたからな。リベンジとは違うが亜人系ダンジョン6階層を突破するか。


◇◆◇◆


 亜人系ダンジョン6階層についた。ダンジョン前でダンジョンから帰ってきたと思われるパーティーから怪訝な目で見られたが何だったのだろう?

 まあいいか。そんなことよりホワイト・オーガだ。今回は短剣を使うこともあってゆっくりと削ることになるか。


 さっそく見つけた。ホワイト・オーガが殴りかかってくる腕を避けつつ切る。脚で蹴ってきたらそれは一旦下がって範囲外に出て、からぶりした隙を攻めていく。そうしてホワイト・オーガの攻撃をさばきつつ反撃していって倒した。昨日と比べて早く倒せた……気がする。


「うん。いいな」


 慣れれば結構いけるな。さすがにこっちから攻めるのは難しいが。二刀流なら手数が増えるからありかもしれない。それに多少の怪我ならヒールで治せるからな。攻めを強くするのはありか?


 まあとにかく今はホワイト・オーガを狩るか。そしてレベルを上げて強くなるか、強い武器を手に入れるためにドロップアイテムを集めたいな。そのついでにマップを埋めるか。


 戦いは楽しいが、今以上に強くならないと殺されるかもな。さすがに自殺まがいの戦闘はしたくない。この階層で強くならないと。

 そう思いながらホワイト・オーガを狩っていく。そうして通路を通っているととある小部屋に宝箱があった。


「……罠か?」


 もし罠を仕掛けられてたら面倒だな。開けるべきか、スルーするべきか。


「開けるか」


 もしかしたらいいアイテムが手に入るかもしれない。宝箱を開けると、宝箱が消えて後には鉄の大剣が残されていた。


「重いな」


 両手で持てるが片手では無理だな。まあ売るか。使わないだろうし。


「アイテムボックス」


 大剣をアイテムボックスにしまってホワイト・オーガを狩りに戻る。


◇◆◇◆


「狩った狩った」


 ホワイト・オーガを30体狩った。だいぶ狩れただろう。何回か短剣にリペアを使ったから角が30本あるわけではない。それに剣と槍を作りたいからその分も引いて売れるのは16本くらいか。朝になったことだしダンジョンを出て冒険者ギルドに行って売るか。それと大剣も売るか。


 冒険者ギルドに行って買い取りと告げると専用のペースに案内された。ここにドロップアイテムと大剣を置いていく。


「合計で銀貨58枚になります」


 受付嬢からお金を受け取る。内枠は大剣で銀貨50枚、オーガの角1個銅貨50枚か。オーガの角1個売るだけで5泊できるのか。


 さっさと帰って寝るか。


名前 シヴァ  基礎lv7 男 15歳

ジョブ 戦士lv16 魔法使いlv14 僧侶lv14 生産者lv14 探索者lv16

加護 戦いの神


まだだ。もっと、もっと強く。

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