第2章 再会 第2節 楽しい食事
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「例えばだけど、
この機会に、
奨学金を一括で全て返すとするでしょ。
そしたら、そのお金はJASSO、
日本学生支援機構を運営している人たちの
給料などにもなっていくわけじゃない?」
「うん。」
「はいー、上カルビ、上ロース、カルビ、チョレギ、それぞれ2人前ー。」
先程、
タブレットの説明をした若い男性ではなく、
エプロンをした太ったおばちゃんが
大皿小皿を運んできた。
熱いプレートに乗せた。
カルビを
「お金って
血液に例えられることがよくあるけど、
お金を返すっていうことは、
血流を良くすることと同じことだと思うの。
お金を貯めたままにしておくことや、
返済が遅れることっていうことは、
動静脈を圧迫して、
血流を
早く血流を良くして、
健康体に戻した方がいいと思わない?」
「まあね。」
菜箸で目の前のカルビをひっくり返しながら
二郎が答えた。
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