第2章 再会  第2節 楽しい食事

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 気に入ったスタンドが

見つからなかったので買うのを諦めて、

駅から家に向かって歩いていると、


沙恵さえちゃん?」


 聞き覚えのある声質だ。


 沙恵が振り返ると、なつかしい面影おもかげがあった。


 「二郎じろう?二郎じゃん!

今ちょうど、二郎、元気かな、と

思ってたところだったんだ!

久しぶり!元気にしてた?」

 2人は数年ぶりに再会した。



 家の近所の焼き肉屋に入って、

夕食を食べることになった。


 「あ、お母さん?

久しぶりに二郎にばったり会ったの

…そう。それでね、

これからご飯しようってことになって…

え?…ああ、ごめんねえ、

帰ったら食べるから。

ごめん、てなわけで、

これから肉食べてから帰るから、

ちょっと遅くなるかも。それじゃね。」


 「じゃ、俺も家に掛けるわ。」


 2人は実家に帰宅予定時刻より

遅れることを連絡し、焼き肉屋に入った。

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