第2章 再会  第1節 謎の名義と大きな数

2


 「銀行に行かないと。」


 中世ヨーロッパ風の

アンティーク調の高価なスタンドが

ベッドサイドのチェストの上に

欲しくなったのだ。


 時間を忘れて、

スタンドの灯の下で読書に没頭したい。

 


 ATMでまず通帳記入をした。


 ジージジッジジッジッジッジッジジジジジジジジジジジッジーッ…


 「・・・・・・・・・・・・・・えええええええええーっ!!!!!!」



 周りでATMの列に並んでいた人たちが、

一斉に沙恵さえを見た。


 沙恵の手が、震えていた。


 沙恵が目にしたものは…。



 「・・・セカイトノカケハシ・・・ 6,000,000,000・・・。」

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