あとがき『異世界魔法少女真依』

 私も今まで様々な魔法少女モノを書いてきましたけど、そういえば異世界モノでの魔法少女って書いた事はなかったなと言う事で、今回のKACをきっかけに挑戦してみました。楽しんでいただけましたでしょうか?



 異世界魔法少女真依 ~異世界本屋編~

 異世界本屋に元の世界に戻るヒントはあるか

 https://kakuyomu.jp/works/16817330653864442755


 今回は既に異世界に飛んでからの時間軸で話を始めようと最初から構想を練っていました。いつもはしばらく悩む主人公の名前や世界の名前も事前に設定しておいたので書き始めるまでのハードルは低かったですね。

 そしてお題が『本屋』と言う事で、元に戻るための本を探す展開になるのは当然の流れでありました。今回もトリがいいキャラになりそうで楽しいです。勝手に筆が滑っちゃうんですよね。



 異世界魔法少女真依 ~ぬいぐるみ争奪戦編~

 願いを叶えるぬいぐるみって、そんなベタな話……

 https://kakuyomu.jp/works/16817330653944248744


 お題が『ぬいぐるみ』と言う事で、願いを叶えるぬいぐるみって言うのがすぐに浮かびました。普通の短編なら素直にぬいぐるみを見つけて元の世界に戻れる展開でいいでしょう。でもこの話は全7話。2話で戻す訳には行きません。なので期待は空振りに終わる落ちになるしかない。

 と言う訳で、そう言う流れに落ち着きました。前半で文字数を使ったために後半の見どころのバトルがざっくりしてしまったのは反省点のひとつですね。今回は文字数に上限はないみたいなのですが、やっぱり4000文字以内にしてしまいます。体に染み付いちゃっているんですね。



 異世界魔法少女真依 ~大賢者ともう1人の魔法少女~

 大賢者の噂

 https://kakuyomu.jp/works/16817330654078568808


 この話で、もうひとりの魔法少女が出てきます。これは最初の構想から決めていた事。どんなお題になろうと絶対に出すと言う強い意志で臨みました。だから、お題が『ぐちゃぐちゃ』と決まった時は迷いなくありがちなぐちゃぐちゃパターンで登場させたのです。お題のせいでここまでダメっ子になってしまいましたけど(汗)。

 梨花は文学少女でアニメオタクなキャラです。カクヨムにも投稿していると言う設定。真依以上に早く帰りたがっているのは、好きな作品の続きを知りたいから。次話以降では、この設定を生かした展開にしたいものです。



 異世界魔法少女真依 ~深夜の初変身~

 あなた、トリって言うのね!

 https://kakuyomu.jp/works/16817330654175887773


 4話にしてようやく過去編です。しかし、それは最初から計算通りでした。ただ、お題が『深夜の散歩で起きた出来事』なので、どうやって深夜に散歩させようかと少し考えましたね。深夜に出かける理由を思いついてからは、スラスラと話は浮かんでいきました。プロットは割と簡単に出来たはずです。

 この手の話だと、仲間が魔法少女になるのは主人公の後がテンプレですが、敢えて逆を狙ってみました。個人的には気に入っています。後、真依がすごく物分りがいいのも昔のアニメっぽくていいかなと。文字数を4000文字に収めようと思った苦肉の策でもあるのですけどね。



 異世界魔法少女真依 ~筋肉には筋肉!~

 モリモリマッチョなモンスター

 https://kakuyomu.jp/works/16817330654251721345


 お題が『筋肉』なので、やはりマッチョな敵を出す流れかなと。そう言うお約束でこのシリーズは成り立っております。で、先に思いついた777文字の作品の設定をここでも使う事にしました。短編の話は時間軸的に過去の話ですね。ラーズワースの昔話的な。ちなみにその話を真依は知りません。梨花は知っていたかもですが。

 深淵の森に廃村があったり、白い霧がただの自然現象でなかったりしているのは雰囲気でそう書いてしまっただけで伏線でも何でもありません。削ってもいい描写なんですよね~。でもお折角思い付いたしそのまま採用しちゃいました。ちゃんと元の世界に戻れるヒントも出せましたし、7話で上手く完結出来る流れに出来て良かったです。



 異世界転位魔法少女真依 ~魔王討伐!~

 いきなり魔王? 無茶じゃない?

 https://kakuyomu.jp/works/16817330654376165938


 お題が『アンラッキー7』と言う事で、このお題と物語を合わせるのにどう言う展開がいいのか悩みました。そして、苦肉の策で次元の裂け目が7つ出来てしまうと言う落ちに。正直、あまりお題を反映させられていない自覚はあります。でも、こうする以外にいい方法を思い浮かべられなかったんじゃよ~。

 魔王と戦うのに同じ魔法ではダメだと言うのは、我ながら良い展開に出来たと思います。て言うか、マッチョキノコの使い勝手が良すぎでした。やはり、魔法に対抗するには純粋な物理攻撃ですよね(ニッコリ)。



 異世界転位魔法少女真依 ~ラストバトル編~

 マイナス魔法国の決戦

 https://kakuyomu.jp/works/16817330654471813043


 お題が『いいわけ』と言う事で、作中では各キャラが言い訳をしまくっております。ある意味、一番お題に忠実な展開をしているかも知れません。お題が言い訳だったからこそ、梨花の魔法は不発ですし、姫がくれたアイテムも効果を発揮しません。そして、真依も母親に怒られる事になったのです。でもま、深夜こっそり家を抜け出しているので、別のお題だったとしても、このオチは変わらなかった気もします。

 そして、三度登場のマッチョキノコ。もうこれは機械仕掛けの神なんですわ。使い勝手が良すぎなんですわ。あんまり便利なので、次のKACでも登場するかも知れません。あんまりこう言うのは多様しない方がいいのですけどね。


 まとにかく、しっかり7回で物語が無事に完結して良かったです。自作のKACの連作短編シリーズはいつもそうなんですけど、最後にはしっかり収まりますえね。ある意味不思議です。本当に自分が書いたのかしら?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る