シャッフル

こじんまりとした風景

写真に収めた 木々が波打つ

混ざり合う保存先で

並んでいるのは 似たり寄ったり


衣替えを待ち侘びていた

鳥たちのさえずり

3ヶ月ほど夢は浮かんで

離れはしないから


窓辺で染まる君をぼんやりと盗み見ていた

列車は新たな国へと旅立つ


黒い制服の姿が

白いセーターに変わっていく

時は無情に流れていく

気付けば君は どこにも居ない


明くる年の木漏れ日など

気に留めはしないけど

今では不意に物悲しくて

太陽に目を向けた


踏切が指し示す案内板の灯りが

街灯もないこの辺りを温める


坂道に今夜は微かに戸惑う

わだかまりが各駅に停まる


窓辺で染まる君をぼんやりと盗み見ていた

列車は新たな国へと旅立つ

振り返る暇もないほど仕事に追われた

なんでもない電車の中思い出す

窓辺で染まる君をぼんやりと盗み見ていた

シャッフルされるミュージック

イヤホンの中

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