閉じるまで記憶して

静かな川上から離れた心の置き場

スルーを始めた眩しい人

街角で手馴れている若いカップルに見惚れ

自分の未来を ふと思い出す


新しく不自由なゴミが舞う側で

抱き締めあった優しさが懐かしくもある


君を呼べる日々を大切にしたいよ

女々しく和む指 リストラしたキス

睦言が終われば隙間風が流れるけど

僕等は衣を脱ぐ 途中で子供になる


都会の真ん中駆け巡る白く尖ったオーロラ

どこまでも消えることはなく

でも十日後の満月で悲惨して割れていくと

天気予報氏がテレビで言っていた


握る時 心が君を探している

何気なくさりげなく慎ましくと


男と女には罪があるとしたら

緑道のオリオン 通りのフェスティバル

二重になる敬語 カーディガンに包んで

僕等は人知れず 許される事を待っている


ひとたび 二味

「私としては……」と

一度 放たれれば 怠くなってしまって

巡るたび


君を呼べる日々を大切にしたいよ

女々しく和む指 リストラしたキス

睦言が終われば隙間風が流れるけど

僕等は衣を脱ぐ 途中で子供になる


君を呼べる日々が終わりを告げるから

漢らしく絡む指 リストラしたキス

睦言の終わりは隙間風が流れるけど

僕等は衣を着て 誰よりも子どもになる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る