身体や心になんの不自由もない状態というのは、

誰にとっても奇跡のようなもので、


生まれたときは寝がえりすら打てず、

死ぬときはたいていの人が、体のどこかしら不自由だ。


若いころは、不自由のない人間の母数が大きく、

人と違うことは悩みになりやすい。


年齢があがっていくと、

同じ年齢ばかりの集団にいることは少なくなり、

身体も特性も性別も全くばらばらな世界で生きるようになる。


視力が弱ければ眼鏡をかける。

必要なら杖をつく。

支援が必要なら支援を受ける。


それが普通で、当たり前になる。



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