父・その2

父は人らしくない。

機械?

AIのようだ。


メールで頼み事をすると

全て「了解」になる。


ほとんど話さない。

自分が知らないことは「知らない」の一点張り。

機械でよく出るエラーのようだ。


家事は僕が家を出るまで一切しなかったが現在さいきん

「朝のコーヒー入れ」

「掃除機をかける」


終わったらルンバのように

自室に篭りPCと睨めっこ。


夕飯は声をかけないと絶対に来ない。

食べても料理の感想はない。

母が作ろうが僕が作ろうが

それは変わらない。


漫画に似たような人物の父親キャラは

よく見かけるが私はそっちの方が好きだ。

不器用ながら問題に向き合ったりするからだ。


僕の父にはそれが無い。

本当に人間味の無いやつだ。

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