逃れられない

俺は現実世界に絶望して、地下に家を作って住み始めた。地中に巨大な空間を作った簡素なものだが、案外心地良い。どんな酷い現実でも忘れそうなほど。今日はもう少し空間を広げようと横に掘り進めていったら、デカい箱が出てきた。

 

中には、行方不明になっていた恋人が衰弱した状態で入っていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る