大きな木の下で
友達が急に山に来なくなった。僕は木霊だから、この山の木々を守っている以上動けない。心配をしていた矢先、友達は来た。……友達は白装束を着ていた。
「これからは、ずっと一緒だ」
友達が指差した方向を見ると、喪服を着た人達が涙を流しながら歩いていた。
僕は黙って、友達に抱きついた。
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