とある冒険者の日記

ロイ

0日目 プロローグ

 ある日私は村を抜け出して冒険者になった。理由は特にない、ただもしかしたら一攫千金だったり英雄になりたいではなく、畑仕事で一生を過ごしたくないというちょっとした親への反抗心だったのかもしれない。というわけで私は後先考えず、持てるだけの荷物を持って小さなギルドがあるアブヴィルの村に向かったのだ。この先畑仕事より辛い生活が待っているとは知らずに、今思えばこの少年のことを私は恥ずかしく思う。

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