仙界へ出発するまであと◯日

淡雪

第1話プロローグ

ガタガタといつになく震えが止まらない呂望リョボウ


聞けば、仙界で行われる“封神の義”という、新米神様の入学式のような政があると言う。


その司会進行を彼が受け持つことになっていた。


なんせ、彼も司会進行はこれが初めて。

それでは、考えただけで震えは止まらないだろう。


“助けてくれ”とすがり付く彼に、相談に乗った呂尚ロショウは優しく諭すように

「僕は人間だから、仙界へは一緒に行けない。

一人で頑張ってね」

と、冷たく言い放つ。


“そこをなんとか!”と、更に粘りに粘り……


とうとう呂望リョボウは、不貞腐れた呂尚ロショウを味方につけた。


一体何故、こんなことになったのだろうか?


普段からつけている日記から、紐解くとしよう。




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