第46話
ゾビ男が転入してすぐに、人気者になった。
俺とは真逆で少し嫉妬する。
授業が終わり、放課後になるとゾビ男は生徒会に来た。
「こんにちは、今日からユウタです。よろしくお願いします。」
ダールの事件で生徒会メンバーが出払っており、俺と、生徒会長しかいない部屋にやってきてユウタが挨拶をした。
「やあ、君がユウタくんだね。一年生で魔力色が黒の人が三人もいるなんて驚きだよ。それも、同じクラスん~偶然過ぎるよ。一年に一人いたら凄いのにね...今年の一年生は異常だよ。」
何故か、生徒会長はなにかあきれたような顔をしている。
「君に話は聞いているよ。ルッチの護衛として転入してきたんだよね。」
「はい。」
ユウタは俺を護衛するために、転入してきた人とことになっているのだが...
俺が平民として扱われているはずなのに、護衛とはまるで貴族みたいな感じ...さてはコイツ何かしらの偉い地位にいるのではないかとか思われるかもしれない。
そこのところは、生徒会長しか知らないので、周りからはそんなことは思われない。
そこんとこは、大丈夫だ。
「じゃあ、ユウタにはルッチの護衛があるのは知っているが、君も生徒会のメンバーなのでこの事件について調べてもらう。」
「はい」
と言う事で、正式にユウタは生徒会に入り俺の事を護衛と事件の解決の為に調べることになった。
「ルッチ、今の所エルフらしき気配はしないので、大丈夫だとは思うけど、エルフが居た感覚があるから、このダールと言う事件は確実にエルフが関わっているのは間違いない。」
「まじか...」
エルフの王である、ヨタはエルフがどこに居て、ここに来たことがあるのかを感覚的にわかるらしい...
エルフって凄いな...
しかし、エルフの王が分かるのなら、ヨタがいることがわかるのではないか?
っと思ったのだが、この感覚を持っているのは王族のヨタだけらしいので、大丈夫らしい。
コソコソとエルフについて話している。
生徒会長は何かの資料を見ているのだが、文字が多くよくわからないが、魔法文字が見える。
「では、今日は帰ってもいいぞ。」
何故か少し、深刻そうな顔で資料を見ながらそう言った。
「なにかあったんですか?もしかして、犯人が分かったとか?」
「ああ」
「え、じゃあ...」
「今日は帰ってくれ。」
そういわれ、俺は生徒会室から帰ったが、最近生徒会で何もしていないような気がする...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます