第18話

俺は、エナさんのメイドをしながら学園に通うことになってしまった。

しかし、俺は学園に通うと夕方しかメイドとしての活動が出来ない。それに、エナさんが言うには宿題と言う家に持ち帰ってする勉強があるので、夕方も出来ないかもしれない。


そうすると、ここを掃除するゾビ男は大変な思いをする。

エナさんの部屋以外は全部ゾビ男に任せてしまう。


そう考えた俺は、ゾビ男と一緒に最近この体になり初めて行った王都に出かけることにした。

ゾビ男は「アー」しか言えないが物は食べられる。


そして、人間の言葉を理解する珍しいゾンビ

そして、俺の相棒でもある。


そんな、ゾビ男は全身鎧を被りほとんど人間と変わりない。


なので、ゾビ男にも息抜きをして欲しいと思い立った。

俺は、エナさんに相談すると二つ返事で許可をもらえた。


「いいよ~」


エナさんは、ゾビ男にいつも身の回りの事は全て任せていたので、たまにはどこかに行ってリフレッシュして欲しいと思っていたらしく。俺の提案を承諾してくれたらしい。


それに、俺も人が多い王都に慣れなくてはならない。

ゾビ男には、エナさんに王都に一緒に回りリフレッシュと俺のことを迷子にならないか、犯罪に巻き込まれないか見守ることを義務付けられた。


そんな、義務付けられると俺が子供見たいじゃないかっとエナさんに言ったのだが、実際見た目が子供なので「エナちゃん今は子供でしょ」っと言われてしまった。


グウの音も出なかった。


そんなこんなで、俺たちは王都に行くことになった。

服装はメイド服ではなく、どこで買ってきたのか分からないが可愛いフリフリのワンピースを持って来て着させられた。


確かに、メイド服でいるには目立つ。目立つが....フリフリはやめて欲しい。


メイド服を毎日来ているので慣れたが、このワンピースという服は恥ずかしく感じる。


変えて欲しいと、エナさんに要求を出すのだが、「ダメ」っとキッパリと断られた。


「それと、ワンピース着ないなら王都に行かせないから」

「ぐぬぬ...」


王都に行かせないと言われ仕方なく着ていくことにした。

エナさんにしか、王都に繋がる扉を作り出すのは出来ないので、行かせないと言われると言うことを聞かなければいけない。



と言う訳で、エナさんに王都に繋げて貰いゾビ男と一緒に王都に向かうことにした。


ゾビ男は言葉を理解するので、エナさんの言いつけをしっかりと聞き「アー」っと返事をしてゾビ男と一緒に王都で遊ぶことにした。


ゾビ男は、初めての王都なんで俺が先導してゾビ男と一緒に王都観光することにした。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る