いつの間にか退治

世界中で僕だけは霊を見ることができない。そして今、僕に悪霊が憑いているようで、周りの人たちの視線が痛い。

「なぁ、お前ヤバいよ……」

友達も顔をこわばらせているが、僕はなんともない。一応腕を上げたり足も上げてみた。うん、何とも――


「あ、さっきのお前の攻撃? で、幽霊逃げた」

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