思い出の味

私の家に、同じ缶がズラリと並んだ自動販売機が来た。値段はついていない。代わりに、『思い出自動販売機』という看板が上についている。適当にボタンを押して、出てきた缶を開けた。……母さんの味噌汁の匂いだ。涙が、溢れる。


母さん、天才でしょ?

 

放置していたメールを、私は即座に返信した。

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