第31話 ポンコツ





       僕の体はポンコツで

       あちこちガタが来てるけど

       最後の最後まで走り続けるのさ


       さぁ今日も目的地まで

       ブッ飛ばしていこうぜ


       山越え谷越えどこまでも

       フルスロットルで進もうぜ


       残りわずかなひと時を

       全力で生き抜いて見せるぜ


       あぁこのポンコツの僕

       エンジンがイカれちまって

       走れない思うようにはいかないよ


       もうひと思いにスクラップにしてよ

       いやまだ大丈夫


       ポンコツにはポンコツの

       走り方があるのさ

       ポンコツにはポンコツの

       生き方があるのさ






****







 人生60年近く生きていると、自分のポンコツさに嫌気がさしてきます。


 どんなに粋がって見せても、体がいう事をききません。それでも長い間一緒に生きて来たのですから、感謝をして残りの人生を生き抜いて行きましょう。


 最後はこのポンコツと、良い人生だったねと、喜んで死を受け入れる事にします。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る