第7話 KAC20233の①「ぐちゃぐちゃ」のどんでん返し

 今日の紹介はミステリーです!

 今、ミステリーにドはまりしています。


 恋愛小説では、主人公の気持ちがゆっくりと変わる様子が楽しいです。

 好きって気持ちが揺れ動いたりして、彼が好きだけどこの人の事も好きかもって。


 それに比べて、ミステリーは極限に振ってきます。

 いきなり落とし穴に落とされた感じです。

 落差が凄い。


 そして、穴から這い上がってきて、どんな物語かを再度読み込む。

 ミステリー小説って、深読みしても深読みしすぎることが無いです。

 作者が計算しつくして書いてるので、一言一句に意味がある。

 そんな所が、大好きです。


 そんなミステリー作品を2作。

 レビューコメントを1作。

 紹介作品のテーマは「どんでん返し」


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 ◆目次


【作品紹介】

 ①わたくし様 ‌ ‌キトゥンちゃん、あのね…

 ②華川とうふ様 ‌ ‌ぐちゃぐちゃに溶けても君が好き


【レビュー紹介】

 ③宵深ライヤン(ヨイミライヤン) ‌ ‌あなたはすでにタイトルで……


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【作品紹介】

 ①わたくし様 ‌ ‌飛行機キトゥンちゃん、あのね…

 https://kakuyomu.jp/works/16817330653942603851


 レビューコメント

 https://kakuyomu.jp/works/16817330653942603851/reviews/16817330654106260917


(※感銘を受けたので、KAC20232「ぬいぐるみ」を1作だけ紹介させて下さい。)


 こちらの作品、3度読んで結論が変わりました。


 まずは、ストーリを中心に読んでいきました。

 ぬいぐるみに話して可愛いなーって思ったら、ぬいぐるみにそんな仕掛けがあったんだと、ひっくり返りました。

 すごく怖いーって思いました。

 そんな怖いことする人、私は嫌だなって思っちゃって、最後の方の文章は偏見の目で読み流しちゃいました。

 主人公の答えは絶対「NO」だって思いました。

 1度目の感想は恐怖でした。




 次に、主人公の行動に着目して読みました。

 よくよく考えてみると、途中から主人公はぬいぐるみの仕掛けについて気づいているんですよね。

 そういう描写もあって。

 それなのにぬいぐるみを大事にして、話しかけている。

 それを思った瞬間、彼よりも彼女自信がとても怖いって思いました。

 彼女の狂気に触れた気がして。

 2度目の感想は更なる恐怖でした。



 最後、他の方のコメントを見たりして、考えてみたんですよ。

 彼の行動に着目して読みました。

 それで読み流してしまってる最後のセリフ。


 ちょっと引用。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「わたしの返事は『キトゥンちゃん』に言っているから、もう知っているよね……」

 ーーーーーーーーーーーーーーーーー


 彼女が話しているんです。返事は何かって。

 それを元に彼視点で考えて。


 これって、彼も彼女の答えを既に知っている。

 彼女の答えはもう言っているから二回目は言わないと。そんな感じですよね。


 彼は答えを知ってこの場へ来ているんです。

 それであれば、答えは 「YES」 だって思って。

 その瞬間、怖さがなくなってすごくハッピーになりました。


 高い指輪まで準備して。


 最後の「……」の部分、主人公が何を考えてるか分からなくて恐怖だったんですけど、実は彼女が恥ずかしがっているのかなって思えてきました。


 指輪の宝石もあえて違うものを指定していた。

 そうなると、彼の誕生日が気になりますね。

 彼の誕生石は、エメラルドなのかなとか。


 そんな感じで、バッドエンドがハッピーエンドにひっくり返りました。

 素晴らしかったです。


 何回も楽しめるってすごいです。

 さらっと読む人も怖いーって楽しめて。

 もっと深く物語を楽しむ人には、幸せな気分を与えられる仕掛け。


 こういうのを書きたいです。 笑




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 ②華川とうふ様 ‌ ‌ぐちゃぐちゃに溶けても君が好き

 https://kakuyomu.jp/works/16817330654093996553


 レビューコメント

 https://kakuyomu.jp/works/16817330654093996553/reviews/16817330654113404420


 続いては、最後のどんでん返しと、どんでん返してす。

 二回ひっくり返ってるんです。


 初めはなんの事を言っているのかわからなかったです。

 最後にネタ晴らしをされて、ああーあれのことを表現していたのか。と納得。


 殺人事件なんて関係ないよね。って、そう思って満足したので、終わりーって閉じようとしちゃいました。

 答えが分かって満足すると、終わっちゃいそうになりますね。


 面白かったから、コメント書こうかなって、 もう一度読むじゃないですか。

 ちゃんと読めてなかった最後の一文、見事にひっくり返ってますね。


 犯人しか知りえない情報を知っているってことは、どういうことかって。


 殺人事件です。



 ミステリーって、隅から隅まで楽しめる。

 とても面白いです!


 起承転結と言うよりも、序破急と言うような感じです。

 それも、最後の2行位で「破」「急」が押し寄せてくる感じを受けました。


 ひっくり返るのに気づいた読者さんは、星を連打してますよね。笑


 短編のミステリージャンルって、あまり人気が無いのかなと言う印象でしたが、切れ味はどのジャンルよりも鋭いと思いました。




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 ③宵深ライヤン(ヨイミライヤン) ‌ ‌あなたはすでにタイトルで……

 ‌https://kakuyomu.jp/works/16817330654075619095/reviews/16817330654086676800


 作品のタイトルは「マッシュポテト」

 何があるんだろうなーって、惹き付けられました。

 今日は、ミステリーにどっぷりでして。

 そんなレビューコメント。



 作品は、丁寧に紡がれる料理シーン。

 ミステリーって2回は読みます。

 結論が分かってから再度読むと面白いです。

 この作品は2回目読むと、とても怖い。笑


 そして、最後の一文に狂気が詰まっていました。

 一言だけで、こんなにもゾッとさせられるなんて。


 作品の中の、私のコメントをご覧くださいませ。

 ごめんなさい。ちょっとだけ。


「燃える」ゴミじゃなくて。


「燃えない」ゴミなんです。


 ささやかな違いに思えます。

 書き間違いなのかなとも、最初は思ってしまいました。

 ですけど、ミステリー書く方って細部までこだわっているので、間違いでは無いと。


 この一言。

 旦那よりも、ゴルフクラブを気にしているんですよ。

 旦那のことは何とも思っていない。

「燃えるゴミ」って、旦那をゴミ呼ばわりしてるのかな、確かにーと思ってしまいました。


 けど「燃えないゴミ」だとすると、更にそれを超えてきまして。


「嫌い」を通り越して「無関心」なんです。

 最低ランクです。

 旦那よりも、ゴルフクラブを気にしているんです。


 そんな表現と思いました。

 すごく狂気です。とても素晴らしい。


 そんなミステリーを読ませて頂きました。


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 今日は、ここまでです!

 また新しいイベント発表されましたね!

 有隣堂!

 KACが落ちついた頃に紹介したいと思いますー!


 それでは!

 またお会いしましょう!(*´︶`*)ノ

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