第3話 水を発見!!しかし、人には会えない。

ゴ-ゴゴゴ-

水の匂いと滝の流れる音がする。水が近くにあるんだ。

水を探すこと1時間、ついに念願の水(河)を発見することができた。しかし、人っ子一人もいない。

なぜだ、人は水がなければ生きることができないのだからこれ程大きな河の近くであれば人に会えると考えていたのに。いったい何を間違えたのだろうか?

そうか、きっと人はもっと上流の方に居るのだろう。よし、そうと決まれば上流を目指すとしよう。そのためにはこの20メ-トル以上ある滝を登らなければ。登るための知識はきっと前世かそのまた前世?できっと極めているはずだ。ところでどうやって確認すればいいのだろうか?

何か思い出せないで悩んだ時は前世では歩き回ったり、頭皮をマッサージすることで思い出せた気がする。よし、ここに来るまで歩き回ったのだから、マッサージをしてみよう。


ムニムニ、グリグリ、トントン


おかしい、全く分からない、なぜだ?もしかして滝の登り方は過去に極めたことがないのか?そんなことはないはずだ、だって神様は毎度何か1つのことを極めたと言っていたではないか。きっと別の方法があるはずだ。こんなときは、座禅を組んで精神統一をすることで余計なことを考えずに必要なことだけを考えられるはずだ。よし、ちょうどいいサイズの岩があるし、この上で座禅を組んで考えるとしよう。


「グ~」


あ、お腹がすいて考えるが纏まらない、あと少しで何か思い出すことができる気がするのに、悔しいが取り敢えず先に食料を探すとしよう。

河が目の前にあるのだから魚を捕るのが一番素早く食料を調達できるにちがいない。そうと決まれば、早速試してみよう。


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