貴方
貴方がもしも鳥だったなら
私を抱いて天高く
飛んでゆくことも出来たのに
貴方がもしも薔薇だったなら
私を抱いてこの体に
痕を残すことも出来たのに
私も心を持つ人間だから
貴方も未来を知らぬ人間だから
この愛にはいらないものが沢山あるの
だけど貴方が人間ではなかったら
私を抱いてこの耳に
愛を刻むことも出来ないわ
そうね貴方が人間ではなかったら
私を抱いてこの体を
暖めることも出来ないわ
私は心を持つ人間だけど
貴方は未来を知らぬ人間だけど
この愛にはいらないものと同じだけ
なくしたくないものが沢山あるの
それは貴方が鳥でも薔薇でも人間でも
永遠に私から消えないものよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます