言の刃
僕を愛していると
君の瞳が瞬き
僕が必要なのだと
君の唇が紡いだ
そして今
変わるばかりの季節の中で
変われないままの僕は
変わりゆく君の姿を見ていた
あの日瞬いたその瞳が探しているのは
二人を分かつための言の葉
愛を紡いだその唇が探しているのは
僕を切り裂く刃の一番柔らかい場所
僕に残された時間はあと幾らあるだろうか
その言葉がこの胸に突き刺さるまであと何秒
果たしてそのタイムリミットの間に
僕は君の唇を塞げるだろうか
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