先生、私とお話しませんか?
彼岸キョウカ
先生、はじめまして
「失礼します」
「はい」
「あ、柳田先生。本当にここにいたんだ」
「えぇっと……何の用でしょうか」
「先生とお話したくて、来ました!」
「……はい?」
「先生、今日の授業で言ってたじゃないですか。基本化学準備室にいるので用事があったらここに来てくださいって」
「それは言いましたが……普通、ノートを持ってきたり委員会で何かあったりでしょう。話がしたいから、なんて言う生徒は見たこともないし聞いたこともないです」
「私が、います」
「帰ってください」
「ちょっと、なんで追い出すんですか!?」
「学生は勉強が本分ですので」
「やだやだっ、開けてくださいよ! 先生っ!」
「あっ、話してくれる気に」
「今日は忙しいので、帰ってください」
「はーい。じゃあまた来ますね!」
「はぁ」
「何なんだあの生徒は」
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