第10話 添い寝
風呂はタニス、ハーニャ、メイヤ、俺の順だ。
御主人様より先に入る訳には!と口を揃えて言うので、1人ずつお湯を入れ替える関係で俺は最後にゆっくり入るからと、半ば命じて順番を決めた。
1人目が風呂に入っている間に寝床を作る。
ベッドにはスノコと敷布団があったが、スノコを外して地面に置いた。
その上に掛け布団を置く形で寝床は完成だ。
流石に毛布を買う位しか出来なかったから、2人で1つの寝床を使う。
問題はどのようにするかだ。
寝床が完成するとその問題が出たが、ハーニャとタニスが床や風呂場で寝ると言い出したので、即答で却下した。
女子2人、俺と誰かの組み合わせで寝ると伝えた。
勿論こんな時にこんな場所で性的な事をするつもりはない。
メイヤとそう言う関係になるかもと思わなくもなかったが、流石に14歳の女とは性行為なんてできない。
俺は聖人君子ではない。
エッチできる女がいればやりたい。
だが、ロリコン等の変態ではない。
だからやらないが、まあキスまでだな。
で、女子3人が風呂に入り終わった後俺も入るが、各自入った後は詮を外すように言ってある。
その後俺は長風呂をすると言ってあるのだが、それは3人に対する配慮からだ。
しかし、いつもの事でメイヤが来たと思ったらハーニャが俺を洗いに来た。
キルカッツは性欲をコントロールできていないとして、体を洗うのは老婆だったが、父はやれるメイドにしか洗わせなかった。
なのでハーニャもタニスも男を洗うのは初めてだった。
2人が洗いに来たが、チラッと見た感じ裸だったので、服を着たら洗うのを認めるとした。
流石に裸の美少女2人に体を洗われたら反応するだろうからね。
全身を洗って貰ったがぎこちないのがまた良い。
下手だったが、一生懸命さは伝わったぞ!
上級貴族はメイドが体を洗うのが当たり前の世界だ。
風呂場で致す奴もいるらしいが、出来る貴族は風呂場では小さいままにしておくのだとか。
もう貴族じゃないと言っても2人は聞かないだろう。
この後ちゃんと話し合う必要があるが、メイドがする事を俺が断れば見捨てられると絶望する可能性が高い。
その為、今晩は夜伽以外受け入れる事にした。
つまり添い寝ならOKと。
俺が風呂を上がると3人が出迎えの為肌着のみの格好で座っていたが、どうやら今夜の夜伽相手を選んで!の為だと思われる。
ため息しか出ないが、美少女とはいえ未成熟な体に殆ど興奮しなかった。
今の彼女達は俺に縋るしかなく、俺に見捨てられたのならば死か捕まって凌辱されるしかない。
なので俺に気に入られる、つまり体の関係になり俺の女として保護して貰う為だ。
メイヤは2年間一緒の部屋で寝起きを共にしたが、ハーニャとタニスは屋敷ですれ違った時に向こうから会釈されるだけだったから、人となりをよく知らない。
何かで何度か短い時間口を聞いたが、それだけだ。
あくまで屋敷での仕える者と使う側の立場の会話。
今彼女達を抱くのは娼館で女を買うのと同じだ。
それより悪い。
上の立場を使って抱いても一時的な性欲を発散させるだけで心は痛む。
無理だ。
メイヤはともかくだ。
メイヤは好きだ。
人当たりも柔らかく、気が利き優しい。
だが、今はご主人様と使用人の間柄を抜けていない。
「今俺は君達を抱かないよ。君達を娼婦のようには抱けない。この先俺の事を好いてくれて、俺も君達を好きになれば自然とそうなると思う。それにこれからの事を考えると身籠られたら身動きが取れなくなる。それに俺は大人の女性の体に興味はあるが、まだ幼い身体付きの君達は、まだ俺が抱く年齢に達していないから欲情しないんだ」
勿論詭弁だ。
今の俺は肉体年齢相応の性的嗜好がある。
14歳なら14歳の女の子は大人とは言わないが、性的に抱く対象の者となる。
前世の倫理観が働いているだけで、頭の中に何処からか、童貞を卒業しろ!と話し掛けられている感じだが精神力で押さえ付ける。
それもあり、下着のみになっているついでにハーニャとタニスについて、奴隷の主を変更する事にした。
残念ながら奴隷解放の魔法は使えず、1度身を以て受けた奴隷の主人を変更するのは使えた。
胸元に施すので、服を着ていたら脱がすか服の下から手を突っ込むところだった。
つまり胸の谷間に施すのだ。
これは体の中心線かつ心臓に近い所にするからだ。
無事にハーニャとタニスの主人を俺に変更出来た。
寝床だが俺がベッドを使うのは固定となり、女子はローテーションで俺と寝る者を決めたと言われた。
屋敷では3人が話している所を見た事がなかったが、今は親友のように仲が良い。
一応3人を立たせて隅々まで体を確認し、確認すると寝間着になるワンピースを着させて下着をはかせていく。
確かこれは奴隷を購入した時にする事だった。
大抵は執事長かメイド長がやるのだが、ここには俺しかいない。
俺が真面目にやっているからか安心したようだ。
「悪いな。本当は奴隷から開放したいが、その魔法は今の俺には使えない。主人を俺にするのが精一杯だった」
「セル様!奴隷に謝る必要はありません!」
俺は頷き3人の精神衛生の為にキスをした。
勿論頬やおでこにだ。
寝間着を着せてやったので申し訳無さそうにしていたが、俺も色々あり疲れたので早々に寝る事にした。
3人で順番を決めたようだが、今日はハーニャが俺と寝る事になった。
今は夏が終わり、秋に移り変わる頃合いなので寒いからというのもあり、俺はハーニャを後ろから抱きしめる形で寝るのだが、やはり人肌と言うのは良い。
程よく温かいんだ!
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