第8話

次の日


今度はオジさんの番だ。


オジさんは昔懐かしいテレビゲームを選んだ。


誰もが夢中になったあるソフトを選んだ。


オジさんはテレビゲームが上手かった


主人もなかなかの腕前だ。


ゲームをしている最中オジさんは家族のことを思い出していた。



オジさんは家にいれば奥さんとケンカばかりだった。


子供も反抗期か分からないがオジさんとは口も聞かなかった。


オジさんはそんな家族のために必死てゲームをしている。


自分が死んだら家族は悲しんでくれるだろうか?

ふとそんなことを考える。


オジさんは気合を入れ直した。


もう少しで勝てるかもしれない。


そんなことを思っていたときだ。


主人が徐々に頭角を現し始めた。


このままじゃ負ける。


オジさんは思った。


もう負けてもいいかとオジさんは思っていた。


最後にオジさんがミスをして主人が勝った。


そしてオジさんは何処かに連れて行かれた。


主人の部屋でオジさんは


「一思いに殺ってくれ」


そう言って目を閉じた。


主人は


「分かりました」


と言って手を叩いた。


主人は飾ってあった剣を取るとオジさんに突き刺した。


オジさんは家族に心の中で謝っていた。


俺がもっと家族と向き合っていたらこんなことにはならなかったのだろうか?


死にゆく時間でそんなことを考えていた。


子供のことを心配しながらオジさんは死んだ。

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