大切なもの

最上司叉

第1話

ここは日本のどこかの森深くの洋館である


「また失敗」


「成功する人でないね」


「つまんない」


誰かの話し声が聞こえる


そして今日も1人また1人と洋館を訪れる者が後を絶たなかった。どんな結末になるかも分からずに。





ここは東京の某所。俺は今日職を失った。

いつものように出勤したら店長が感染病が流行っているから店を閉めると言い出したのだ。

俺は次の職を探すことにしたがこのご時世だすぐには見つからないだろうと俺は思った。

貯金もなく明日からどうやって暮せばいいのかも分からない。

俺は生活保護が受けられるか市役所に行くことにした。



市役所は混んでいた。俺の前にも何人も並んでいる。俺は待っている間携帯電話をいじっていた。

とそこで気になる書き込みを見つけた。

誰が書いたか分からないがある洋館に行くと好きな額の金が貰えるらしいという書き込みだった。

俺はその書き込みが気になったが市役所の順番が来てしまった。

俺は慌てて携帯電話をしまった。



「難しいですね」


市役所の人が言った


「生活保護じゃなく給付金のほうが良いのでは?」


そう提案されたが俺は今すぐに金が必要だった。

なにせ貯金がない。明日からの支払いも払えない。

明日からどうすれば良いかも分からない状態だ。

俺は落胆し市役所をあとにした。


帰り道の途中のコンビニで無料の求人雑誌と弁当を買って帰った。


家に着き早速求人雑誌に目を通す。


がめぼしい求人は載っていなかった。

そんなものだ。

コンビニで買った弁当を食べながら俺はあの書き込みを思い出していた。

俺は急いで弁当を食べた後携帯電話を取り出した。


俺は他にも書き込みがないか調べることにした。



その後似たような書き込みが多数見つかったがその洋館が何処にあるのかまでは分からなかった。


俺は裏サイトとかも調べることにした。


なかなか見つからず諦めようかと思った時その書き込みは見つかった。



ある洋館の主人とゲームをして頂ける人募集とあった。

勝ったら好きな額の金が貰えるらしい。

俺は何も考えず応募していた。


するとすぐに返事がきた。


招待状を送ります。最寄りの駅までお越しくださいという内容だった。

俺は半信半疑で洋館に向かうことにした。

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