第3話
彼は、わかった。
と言い、私を白い石の壁が素敵な一つの家。
一つの部屋しかない場所へ案内してくれる。
大丈夫。乳首を舐められても、あそこをびちゃびちゃ音を立てさせられても、急に足を開かれ、かたいものを押し付けられたって。彼が好き。だから濡れる。私は女だ。
彼は心配してくれた。
あれから、帰りはどうだった。
初めて会った日、のことだろう。彼にとっては。あの日初めてお酒を飲んだことは言わない。黙っていた私に、彼が優しくしてくれる。
……送ってやれなくてすまなかった。あのときは、
言いかけてやめる。私が夜道で襲われたのかと心底心配してくれている。私が黙っているから。
あの後、バーにいた大人の女性が、一緒に明るい大通りと。駅まで一緒にいてくれたから平気。
フラれちゃったわね、と大人の女性が困ったようにいたわって、一緒に歩いてくれた。
あの時は。ただその前の昔の事。本当に最初に会った時。その話は今はしない。
良かった。
昔、まだ学生の頃。多分私の貞操が危なかったとか
貴方が助けてくれた。
男はそれで、しかめ面のような、困り顔をする。
それで、恩返しのつもりで、俺に身体を差し出すのか。
ちがうっ
ああ、子供のように素直で大人のように滑らかに誘いたい。
はやく、抱いて。刻みつけるって、どういうことか教えて。貴方のカタチが知りたいの。
こう言えばいいのか。その言葉に男は、
まさか、まだお前は
どうして、私に経験がないと分かるの?わたしが子供だから?あれから3年たった。経験するなら、
貴方がいい。
今度は私が我慢できなくて彼を求める。彼の股間に手を伸ばしていいものか迷う。
シャワーだ。出は悪いが、うんと熱いのが出る。
わたしは恥ずかしかった。まず、身を清めようという。
わたしは洗う、だから、貴方はそのままの香りでいて。
枕元には琥珀色の液体の入ったお酒。それと。引き出しのついた小さなテーブル。
シャワーを浴びて、髪までしっかり洗ってしまいそうになる。
熱いシャワーで。なんとか自分のを念入りに洗い、彼に嫌われないように祈る。
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