それでもやっぱりやめられぬ ～脱オタ目指して早10年～

episode０ わい那智がどういうオタクなのか

初めまして、那智（なち）と申します。

現在20代のオタクです。

オタクという言葉もずいぶんカジュアルになって久しいですが、これが嬉しいことなのかどうか、疑問に思っている人間です、はい、そうです、恐らく老害です。

鬼滅も呪術もすこししかわかりません、新海誠がRADWIMPSとコラボして衝撃を受けました、米津玄師の読み方が未だに曖昧です、げんしなのかけんしなのかそもそもハチで（ry、ピノキオピーの曲は「腐れ外道とチョコレゐト」が好きでした、今はマイクラを教育に生かそうという声もあるそうでついていけない、あぁくるしくなってきた……

最近の作品が嫌いとかではないです。ですが、学生時代にあったあの頃の熱量はなくなりました。悲しいがな。

最近追っていたのは「モルカー二期」と「機動戦士ガンダム　水星の魔女」でしょうか。ミーハー感すごい。

待望の「TIGER&BUNNY」二期発表で興奮したのに、ネトフリ限定ということでちょっぴりショックを受けました。それでもネトフリ登録したのですが、いろいろあって見られなくなりました。そうこうしているうちにNHKでの配信が決まり、おおぅ……情けないです。

オタクの熱量を維持できる方もいらっしゃるので、とても尊敬します。私自身、体とこころを壊してしまったこともあり、当時のようにぐんぐん作品を吸収できることができなくなりました。（個人的な事情ですのでここは割愛）

とても悲しいです。

老害というのはさておき……

私はグッズを買い込んだり、イベントに行く行動力があるタイプのオタクではありません。秋葉原や都心部のオタクショップに足を運んでみたい気持ちはありますが…

いわゆる考察厨に近いです。キャラ萌えというよりも、ストーリーや人間性、関係性に対して興奮する人間です。それが転じて、二次創作やイラストなどに発展するタイプです。

少年漫画の二次創作から始まり、青年漫画も対象に入れ、BLや百合も好きになりました。商業BLには詳しくなく、二次創作がメインでしたが、いくつか好きな作品もあります。百合に関しては二次創作ではなく、作品を割といろいろ漁りました。

今は当時学生の頃、気になっていたけれど（年齢的に）できなかったエロゲにも手を伸ばしつつあります。

また、ニコニコ動画やYoutubeの海も泳ぎ、ボカロや歌ってみた、MAD（手描きMADや音MAD）などもいろいろ楽しんでいました。そこら辺も語れたらなぁと思います。

年代でいうと2006年～2014年ぐらいですね。当時の私は無限にコンテンツを吸収できる体力がありました。あの頃の自分に対して畏怖の念すら感じます。

当時のニコニコ動画って、今みたいな広告収益ってなかったはずなんですよね。それでも、（敬意をこめて）職人たちはおもしろいものを作ってあげて、私はそれらにほんとうに救われていました。私はオタクを極めていた時期、結局何かをつくることはできなかった。

だけれど、

「いつかおもしろいもの、人に楽しんでもらえるコンテンツをつくりたい」

という、小さな欠片だけが残っていました。私の唯一の希望であり、原石です。

あの恥ずかしい時代を、経験を、なにかおもしろいものに消化できれば、と思っています。

その中で、私はエッセイという手段を選びました。

ネットの片隅で、誰かが読んでくれれば、と思います。