第2話

もち米とお餅とキョンシーの話し


今回は、餅に関するオカルト体験を思い出したので、旧暦の新年を迎えたしソレでいくで~。まあ、ゆる~く読んだってや。



自分、田舎に住んでるから毎年、年の瀬に餅を機械につかせるんやけど。

餅を作るのに使うもち米は、近所の農家さんが作った物を毎年、購入しとるんや。

ほんで、もちつきマシンの中にもち米を入れる前に、当然ながらもち米を洗うんやけど。

その時に、もち米をボウルの中で洗ってたら、もち米をかき回す右手がチカッチカッ小さく光るねん。

ごく小さなフラッシュが度々、右手のそばで起きるから。

もち米を洗う時に、よーく見てみたら。自分の右手がもち米に当たった瞬間に、チカッて光る。

どうやら、もち米が自分の右手からエネルギーを吸った瞬間に光るみたいやった。


もち米、すげーってなった瞬間に、以前、キョンシーを扱った霊幻導士なる作品を見た時に。

スイカっていう、ぽっちゃり系の男子がキョンシーに膝だったか足だったかを噛まれたか引っかかれたかして「自分もキョンシーになっちゃう!」とピンチに陥った瞬間があって。

それをテンテンっていう女の子が懐からもち米を取り出して、スカイの怪我に塗り付けて「もち米は怪我の部分から入り込む邪気を吸うから、これで大丈夫よ。貴方はキョンシーにはならないわ~」系の台詞を言っていたのを思い出し。

あれって、もち米のエネルギーを吸う性質を利用した、ちゃんとした対処法やったんやなあ。

?いや、そもそも。もち米が、人の気を吸う性質を持っている事を番組を製作したスタッフさん達は知っていた訳で。

あれ?中国にはガチでキョンシーを造る技術があったりしない?なんでちゃんとした対処法が確立してんねん?!

キョンシーを造るにしても、キョンシーに対する対処法も、そういった歴史の積み重ねがなきゃ確立しなくないか?てか、無理じゃね???


霊幻導士って、ファンタジーにかこつけてマジもんのキョンシーを造る技術を持ってる人がスタッフさんに居たとしか考えられへんで???

!!!こ、ここここえええええええぇぇぇぇ。

それとも、もち米が気を吸う性質を持っている事は中国じゃ一般的な知識の一つなんかなあ???

うん、わかんね~。あんまり深掘りするとドツボに嵌りそうやから、これ以上考えんとこ。


ちなみに、三か月後の春の彼岸に年の瀬に使ったのと同じもち米を使って、ぼた餅を作った時に。同じように、もち米を洗米したけど。

もち米は、もう光らなかったので。どうやら使用期限があるみたいやで!

多分、フレッシュ?なもち米ほど気を吸う力が強いみたい。なんや、謀らずとも検証したみたいになったけど。偶然って怖い。



ん~だからか、もち米とかパンとか作った人の気がダレイレクトに判る食品やと思っとったけど。

もち米の性質を理解したら納得しかない。すると麦もそういった性質があるんやろうなあ。


検証ついでに考えたんやけど、つまり神様にお供えする鏡餅って、餅に付随してる気を神様が食べると餅に内包されていた気が抜けて、その代わりに神気が宿るって事なんかなあ。

それって、掃除が行き届かない淀んだ場所に置いとった鏡餅とかガチでヤバイってことやん!?

あー皆、汚い場所に放置した餅に邪気を宿らせて呪物作ったらアカンよ。

読んでて途中から気づいた人もおるかもしれんけど、ほんま作るなよ!気づいても作らない!まあ、その前にお餅がカビルンルンにジョブチェンジするのが早いか!


んで、年末の大掃除と餅作りがセットなの、こうして考えてみると理に適ってるんやなあ。

綺麗な場所に飾られたお餅の気を神様も食べたいもんなあ。

鏡餅を木槌で割るのも、自分としては納得がいくんよ。もち米に宿った気って金気に触れると、すーぐ霧散しちゃうから。


だからかなあ角餅、いつ見ても気が残っても入ってもなくて、すっからかんで何も宿ってなくて。もち米自体の意思じゃないけど、植物としての気配も絶無なの。

あれって、もち米自体が金気に弱いから、カットした時点で完全に植物として死んどるんやろうなあ。

角餅文化を否定したい訳じゃなくて、自分が見えたものについて話しとるだけやからな?

気ぃ悪くしたら、ほんま申し訳ない。

ただ、自分は今まで見てきた角餅がそろいも揃って、物として語ってくることもない完全なる遺体に感じられてしょうがなかったんや。

餅なのに植物としての気配も全くないから、それがまた奇妙な怖さを与えてきて。それが、ずっと謎やってん!

なんでもそうやけど、食べ物ってある程度は作った人の気が入ってたり。そうじゃなくても植物の気配が残ってるもんやけど。

角餅はそれが絶無やから、今までめちゃくちゃ怖かったんや。

今回、話しついでに考えた事で自分の中にあった怖さの正体に納得と理解が及んで良かったわ。ほなね~。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る