第22話 やっと二次元が癒して戻してくれる。

雨が降っていた。

好きなキャラが雨に濡れるように、わたしは雨でメガネに水滴がつくのを嫌がりながら。靴が臭うじゃないかと思いながら。

それでも心の中では子供の頃から雨が好きだった。

雨だ。

土砂降りには困るけれど。

寒いけれど。

わたしは思った。

ああ、退勤カードを押すのを忘れた。

また元来た道を桜を見ながらもどる。

昨日咲いたばかりでもう雨で散ってしまっているではないか。

会社内は撮影禁止だ。

ほかにどこで、どこへ見に行こうと考える。

Netflixで、今日は更新された好きなアニメを見た。

悶える。

好きなのだ。なぜか好きなのだ。

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