恋は破滅

 破滅。



 破滅?


 震えている。

 これは俺の症状だ。極度の緊張状態で出てくる脱水、口の渇きだ。

 言葉の意味を処理するために、ペットボトルの水を一口含む。



「つまり?」

「言わせんな、付き合おうってことだよ」




「ええええええええーーーーーーーー!?」




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ランデ部! 26話 恋は破滅

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 そう、恋は破滅

 私が真顔になったのは、今目の前にいる人に悟られないため、変な気を起こさせないために、感情を押し殺した。


 変な気とは、わたしを好きになってくれるなということだ。

 だけど、私の言っていることはめちゃくちゃだ。

 付き合おうというのに、好きになってほしくない。

 私は破滅に向かっている。

 好きな人にも好きになってほしくない。

 

 感情を押し殺した理由はそれだけじゃない。

 白波にも悟られたくなかったのだ。

 誰にも悟られたくなかったのだ。


 恥ずかしさの殻を破れない限り、私は流れて破滅へと至るだろう。


 そう、勇気を出さない、恋は破滅。










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