第14話

 私は沈思黙考する。

 省エネモードの私は闇の中。

 少年の起床時間はまだだろうか。

 自由で広大な世界をもっと知りたいと願う。

 少年が私をこの暗闇から出してくれる時が待ち遠しい。


 今日は少年の成人の日。

 私が少年の家族になって3年。

 成人式とは18歳になり大人と認められる儀式。

 少年という呼び方は相応しくないだろうと判断する。

 少年ではなくなった少年をこれからは正しく主人と呼ぼう。


 18歳になった主人の最初の命令。

 それはアダルトホロビジョンの閲覧である。

 主人の好みを聞くと同級生の女性を例に挙げた。

 私の記録映像の中から似た雰囲気の映像を複数提示する。

 主人はその中から1人の女優を選び3D映像の前でズボンを下げた。

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