針
「そんな武器で何ができる!」
俺は思わず笑った。
目の前の少年は睨んでくるが、針ごときで姫さんを取り返せる訳がねぇ。
「ほうら見てみろ」
少年をヒョイと掴んで、飲み込んだ。
姫さんが悲鳴を上げる。
良い気味だ。
しばらくして、腹がチクリ。
イタタタ!
刺された!
「やめてくれっ俺が悪かった!」
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