✪ ストーリーライン ✪

▪ ふとしたきっかけで料理に凝り始めたルカ。

 たまたま作ったオープンサンドウィッチを褒められたからなのか、すっかり調子に乗ったルカは持ち前の勤勉さでレシピ本や調理器具、ありとあらゆる調味料までどんどん買い揃える。

 もともと必要なものは一通り揃っていたはずなのに、とテディはどうも思っていた展開じゃないなと首を捻り始める。

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▪ 毎日毎日、熱心に料理を作り続けるルカ。面倒臭がりなだけで、やればなんでも熟す優秀なルカは、めきめきと料理の腕を上げていた。が、テディは家にいてほとんど腹など空いていないのに……と、朝昼晩ルカが食事に辟易していた。

 ある日、腹ごなしに散歩してきた帰り。通いの家政婦、ペトラに会ったテディは、野菜屑や残り物など、大量の生ゴミがでていることを知って呆れる。やはり一言云ってやらないと、と真剣に思うテディ。

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▪ 何度か食事を作りに来てくれたことのあるユーリを招待しようと云うルカ。テディもそれには賛成し、早速ルカが電話をかける。

 ワインを手にやってきたユーリも、ルカの腕前を素直に褒め、三人は美味しい食事とワインをたっぷりと楽しむ。

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▪ テディが酔ってくだを巻き始める。ルカはちっともわかってない、とぼやくのを宥めつつ、ユーリがもうそろそろ帰ると云うと、自分も一緒に帰るとテディ。

 八つ当たり気味にテーブルのものをキッチンへと運びながら、ルカはずっと自炊自炊と云われていて、やっと始めたというのにどうしてあんな不満そうな態度をされるのかと臍を曲げていた。

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 カモン・イン・マイ・キッチン

https://kakuyomu.jp/works/16816927860667155030

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▪ 翌朝。ルカは昨夜のままのキッチンを見て唖然とする。いつもならペトラが来て片付けてくれているのに、今日は来ていない。

 水に浸けてある食器から浮いている油や、ゴミ箱から漂う臭いに顔を顰め、窓を開けるルカ。だが蝿が入っていてしまい、叩こうとタオルを振り回す。

 するとそこへテディが帰宅。今日に限ってペトラさんが来てなくてとぼやくルカに、自分が電話して休んでくれと云ったのだとテディ。

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▪ いくら料理ができてもそれだけじゃだめだ、一緒に片付けようとテディに云われ、ルカはやっと自分が舞いあがっていたことに気づく。

 でもこれ、毎日洗うのか……とうんざりした顔をするルカに、テディは料理を作りすぎなければこんなに洗い物はでないと云い、ふたり並んで後片付けを始める。

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▪ 自分で後片付けまでするようになると、料理の品数や量は適量に、ゴミの量も無事減った。

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▪ 一緒に入浴。先に出ようとしたテディはついよかった、戻ったと声にだしてしまう。ルカになにがと訊かれ、実は体重が、と答えるテディ。それを聞いて、明日からジムに通うぞ! アメリカのメタルバンドじゃあるまいし、おまえが肥るなんてありえないと云うルカに、テディはそういうルカは増えてないのかと云い返す。

 えっ、と考えもしなかった、という顔をするルカ。テディが先にバスルームを出ると、ピピッと体重計の音がドア越しに聞こえてきた。

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▪ そして数日後。

 ルカはまだ新しいにも拘わらずキッチンをリフォーム、これまではなかった食洗機ディッシュウォッシャーを設えた。そうきたか、とテディが呆れていると、ゲストルームも見てみろと云われ、さらに厭な予感が。

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▪ ドアを開けるとそこは、立派なホームジムへと変貌していた。

 テディは、ルカも体重が増えていたのだなと察しつつ、どうしてこうも極端にはしるのかと、大きな溜息をついたのだった。





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