平安中将棋
鷹山トシキ
第1話
デスゲーム 8万字以上
本作は平安中将棋をモチーフにしている。
1月6日 - 内閣総理大臣の岸田文雄が、ウクライナ大統領のウォロディミル・ゼレンスキーと電話会談。
ミステリー作家の
七瀬は凶器のロープを持って千葉県市川市にある
不思議な駒を手に入れた。『歩』
総武線本八幡駅に向かった。
東京駅 (0.0) - 新日本橋駅 - 馬喰町駅 - 錦糸町駅 (4.8) - 亀戸駅 - 平井駅 - 新小岩駅 - 小岩駅 (12.8) - 市川駅 - 本八幡駅 - 下総中山駅 - 西船橋駅 (20.6) - 船橋駅 - 東船橋駅 - 津田沼駅 (26.7) - 幕張本郷駅 - 幕張駅 - 新検見川駅 - 稲毛駅 - (黒砂信号場) - 西千葉駅 - 千葉駅 (39.2)
『歩』の場合は前にしか進めないから、下総中山駅にしか行けない。
当駅は関東の日蓮宗大本山として知られる中山法華経寺の門前町へ繋がる船橋市の駅である。当初は駅を八幡町に建設する予定であったが、法華経寺および有志の奔走の結果、現位置に変更された。
東日本旅客鉄道(JR東日本)の総武本線(緩行線)を走行する中央・総武緩行線(総武線各駅停車)が乗り入れ、近傍には京成中山駅、鬼越駅、東中山駅、原木中山駅が位置している。
駅北口から進み京成中山駅を越えると法華経寺まで続く参道に位置する門前町へ繋がる。参道では定期的に歩行者天国も実施しており、また正月や節分の際は大勢の参拝客で賑わう。
高架下のガストに入り夕食を摂った。サーロインステーキを食べた。肉が硬かった。七瀬は印刷会社で働いている。周囲からは
駅に戻り、『歩』の↑を押した。勝手に体が動き総武線に乗り込んだ。
幕張本郷駅で電車が止まってしまった。人身事故らしい。
「迷惑だな〜」
数馬も八幡不知数にやって来た。深い闇で星も見えない。平将門が祀られているそうだ。
平将門の生年は9世紀終わり頃から10世紀初めとされるが、正確な生年は不詳である。一説には討ち取られた年齢が38歳(満37歳)とされることから、延喜3年(903年)とする。室町後期成立の一巻本『応仁記』(宮内庁書陵部蔵)には「将門平親王」が己酉の歳の生まれと記されており、これによれば寛平元年(889年)である。元慶8年(884年)頃とする説もある。
数馬はロープを手に入れた。さらに『馬』の駒を手に入れた。
中将棋では馬と略す。生駒と成駒とがあり、角行の成駒。生駒の竜馬は成ると角鷹。斜めに何マスでも動け、縦横に1マス動ける。飛び越えては行けない。中将棋では、生駒の竜馬は序盤では盤の中央付近に歩み出た獅子の足となるのに便利な駒となる。成駒の角鷹は飛鷲と並んで中将棋および大将棋の駒の中ではかなり強力な駒となる。
数馬は本八幡駅周辺を散策した。
市川市の市川市役所の行政施設や商業施設が数多く集まる。また、京成電鉄本社も当駅周辺にある。
駅北口(京成本線沿い)の菅野・八幡地区は、戦前から豪商の別荘地として栄え、お屋敷街を形成する高級住宅街となっている。 それでも終戦直後には、駅周辺は闇市が立ち並ぶ状況となっていた。 その後は国府台から八幡にかけては、東京医科歯科大学など3つの大学があり、市川学園や昭和学院、国府台女子学院を始めとする私立高校が7校、私立中学校が5校、私立小学校が3校と大規模な文教都市・学園都市となっている。また、町名の由来となった下総国総鎮守「葛飾八幡宮」がある。
北口に八幡一番街のような商店街やパティオ本八幡、八幡ハタビル、ガレリア・サーラ、グランドターミナルタワー本八幡などの超高層マンションの複合施設、南口にはMEGAドン・キホーテ、西友、イオンタウン、ニッケコルトンプラザなどの商業施設が林立しているため、昼夜問わず多くの人で賑わう繁華街となっている。大手ファミリーレストランのサイゼリヤ発祥の地でもある。
本八幡駅北口地区の市街地再開発事業、本八幡A地区第一種市街地再開発事業、本八幡B地区優良建築物等整備事業のような大規模な都市再開発が相次いでいる。
駒の→ボタンを押した。体が勝手に動き出した。横に移動する場合は都営新宿線を使えるようだ。
数馬は列車に乗った。🚃
数分後、数馬は
駅前にはスーパーマーケットやドラッグストアなどの商業施設が多く立地する。駅から少し離れると住宅街が広がり、篠崎公園や一級河川の江戸川、篠崎緑地がある。
喫茶店に入りブラックコーヒーを頼んだ。
数馬は『朝霞数馬の事件簿』を執筆していた。ノートで下書きしてからでないとダメな質だ。
あらすじはこうだ。
夜の流山市内をスポーツカーが疾走し、江戸川に転落する。小説家の朝霞は脱出して助かったが、同乗していたセックスフレンドの沙織は溺れ死ぬ。車内から危険な薬物が見つかったために、選手の死因が疑われ、朝霞は裁判にかけられることになる。
担当刑事の
言葉巧みに他人を操る朝霞は、たちまち雷鬼の関係者たちと親しくなっていく。周囲で次々と殺人事件が起こり、雷鬼は犯人は朝霞だと断定する。しかし、ゲイの雷鬼はイケメンな朝霞と関係を持ってしまう。雷鬼と2人きりの時には平然と殺人を告白する朝霞だが、その言葉が真実だとは限らない。小説家らしい架空の話かも知れないのである。
春牧刑事が汚職警官である事実を知る雷鬼は、5年前に精神鑑定で大失態を演じており、それが人生の汚点になっていた。しかし、その失態も「春牧によるねつ造」だと話す朝霞に翻弄され続け、混乱した雷鬼はついに春牧を射殺してしまう。
精神病院に送られた雷鬼に、朝霞は新作の小説を贈りに訪ねてくる。次をどう繋げようか悩んでいた。
頼んだコーヒーがヤケに苦かった。
午後8時過ぎ、『万世病院』の病院長、
寛平年間(889年 - 898年)に宇多天皇の勅命により石清水八幡宮を勧請して建立されたと伝えられている。下総の国を守護する総鎮守として崇敬されている。
武神であることから平将門、源頼朝、太田道灌、徳川家康、下総国守護千葉氏、上総氏、安房国の大名里見氏など関東武士や、令制国の房総三国(下総国・上総国・安房国)からの信仰を集め敬われた。また、永井荷風、幸田文、幸田露伴、伊藤左千夫、宗左近、大岡信など多くの文化人に拝され、親しまれた神社として知られる。
八幡宮近くにある八幡の藪知らずでも知られる。
将門の父、平良将は下総国佐倉(現千葉県佐倉市)が領地と伝えられ、同市には将門町という地名も残っているが、根拠となる史料はない。また、母の出身地である相馬郡で育ったことから「相馬小次郎」と称したとされているが、これは相馬郡に勢力があったということではなく、実際の勢力範囲は同国の豊田・猿島両郡であったと考えられている。将門は地方より15 - 16歳のころ平安京へ出て、藤原北家の氏長者であった藤原忠平を主君とする(主従関係を結ぶ)。将門は鎮守府将軍である父を持ち、自らも桓武天皇の五世であったが、藤原氏の政権下では滝口の衛士でしかなく、人柄を忠平に認められていたものの官位は低かった。将門は12年ほど在京して、当時軍事警察を管掌する検非違使の
境内で万世は上戸彩に似た遺体を見つけた。
『テルマエ・ロマエ』や『金八先生』に出ていた。
首筋が何やら赤くなっている。誰かに首を絞められた?
おぞましい!
犯人に疑われたくないから万世はその場から立ち去ろうとした。
「ん?」
砂利の上に何かが落ちている。『
│
○ 竪 ○
│
縦に何マスでも動け、横に1マス動ける。飛び越えては行けない。成ると
\ │ /
牛
/ │ \
縦と斜めに何マスでも動ける。飛び越えては行けない。
前に走れるため、この駒はよく攻め駒として活躍でき、しかも飛牛に成ると動きの強化の幅が大きく、横1マスの利きを失うデメリットこそあるものの、斜め四方への走りが加わるのが大きい。基本的に守りに用いられ、成駒(奔猪)が滅多に出現しない横行とは対照的である。
万世は自転車で本八幡駅に向かった。
本八幡駅から総武本線に乗り込んだ。ホームで警官を見かけたのでオーバーのフードをかぶった。コロナ禍なので誰しもマスクをしてるから、普段なら怪しい格好の人もたくさんいる。だから、誰も怪しんでない様子だ。
列車に揺られて旅行気分。隣のガキのイヤホンから漏れる音楽がうるさくて舌打ちをした。
万世は西船橋で降りることにした。
当駅は中核市において最大の人口を擁する船橋市の中心駅である船橋駅と並ぶ交通の要所で、東日本旅客鉄道(JR東日本)の中央・総武緩行線(総武線各駅停車)・武蔵野線・京葉線、東京地下鉄(東京メトロ)の東西線、東葉高速鉄道の東葉高速線の3社5路線が乗り入れている。近傍に京成電鉄本線の京成西船駅・東中山駅・海神駅が位置している。船橋駅と共に日本屈指のターミナル駅として機能し、利用客数は千葉県内で1位である。各路線の乗り換え客が多く混雑する。
古くから交通の要所で宿場町「船橋宿」(間の宿)として、近代は兵站物資の集積地・流通地としてそれぞれで繁栄するなど歴史的要因から、現代も交通要所である。当駅は中山競馬場利用者の交通利便も企図して設置され、後年に北隣で武蔵野線船橋法典駅が開業したが、競馬開催日などに当駅北口から中山競馬場まで臨時シャトルバスを京成バスグループが運行している。武蔵野線で最大の乗り換え駅である。
当駅は「
東京メトロの駅、また都営地下鉄も含めた東京の地下鉄全体で、それぞれ最東端に位置する。
駅を出て宿を探していると、暗がりから
「人の顔見て笑うなんて失礼だぞ?」
男がしかめっ面になった。
「すみません」
「あれ?アンタ、もしかして……若狭ッ! 貴様ッ!!」
男の正体は虫垂炎の手術の失敗で、娘を亡くした
財津は万世の首を絞めようと襲いかかってきた。
万世はオーバーの脇ポケットから、護身用のカッターナイフを取り出して腹に突き刺した。刺した場所が悪かったのか、ドス黒い血を流して財津は死んでしまった。
駒が『竪行』から『飛牛』に姿を変えた。斜めに自由自在に動けるようになった。
武蔵野線(府中本町方面)の列車に乗り込んだ。
💀2人死亡
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