じぃじの闘病記

@joinus_GG

第1話 その瞬間は突然やって来た!

いつも通りの日曜日の夜、売り上げを記帳して、寝る前の習慣となっているヤクルト400を飲みながら、足もとにじゃれつくワンコの頭を撫でようとしたそのとき、その瞬間は訪れた!


コツンと頭に何かがかすめたような感じがして、俺の足は言うことを効かなくなってダイニングチェアに座っている妻の足下に倒れ込んだ。「救急車!救急車呼んで!唇しびれてるって!」叫ぶ俺に驚いた妻は慌てて救急車を呼んだ。まもなく駆けつけた救急隊に搬送されたのは、幸いにも地域で脳卒中の急性期治療を専門とするY脳神経外科だった。速やかにCTなどの検査が実施され、担当した医師の診断は脳出血だった。見せられた一枚のCT写真には確かに出血の痕跡が白く映り込んでいる。これ以上出血しないようにするためと血圧を下げるために入院して点滴をします。今は左半身が動きにくいと思いますが、これ以上出血しなければリハビリで後遺症も残らないと思いますが、場合によっては手術になることもあります、と説明を受けた。

その後、脳卒中患者のICUに移された俺は、機械で管理された点滴に繋がれた寝たきりの入院生活が始まった。



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