【余談】中央アジア諸国の誕生

 現代を1991年以降とするうえで最も重要なことはソビエト連邦が1991年まで「連邦」と称した植民地を持っていたことも大きい。つまりだよ? 後期近代社会に入ってもまだ植民地があちこちにあって搾取されていたわけ。


 ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスタン、トルクメニスタン、タジキスタンという国の誕生だよね。日本人はこれら5スタンにまるで興味も感心も無い。どういうことなんですかね。


 つまり中央アジアって近代はずっと植民地だったんだよ。独立できなかったわけ。なんでこれらの国々を中国の影響下に置いてしまうのかよく理解が出来ない。せっかくロシア帝国やソビエト連邦の支配から逃れて「CIS諸国」という言葉が名ばかりになって機能不全となったのに日本はほぼ中央アジアに無関心だ。


 彼らにとって「1945年から現代です。1991年は現代の通過点でしかありません」なんて史観は到底受け入れがたいものだろう。やっと自分の国が持て自分の歴史というものを歩めたのである。日本の史学界は万死に値する。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る