6月6日(月)

 今日もまた、憂鬱ゆううつな月曜日が始まった。6月の大学は本当に億劫おっくうだ。少し移動したいだけなのに濡れたビニール傘を連れ回さなきゃいけないし、普段は外のレストランで昼食を済ませるキラキラSNS女子がこぞって学食を利用するのだ。そんな女子達が発する言葉は「湿気が〜」「前髪が〜」「映えない〜」の一辺倒いっぺんとうである。彼女らも全員何がしかの宗教にでも洗脳されているのではないかと思ってしまう。

 講義をサボろうかとも考えたが今月末には試験もあればレポート提出もある。受けといて損はないのであれば、受けずに行きたいところがある訳でもない僕のような人間はただ機械のように出席するのみである。この雨の中(いや、雨だからだろうか)ドライブに行ったり飲み歩いている同輩の気が知れない。もっとも、知る気もないのだが。

 こんな卑屈で偏屈な日記、俺が死んだ時に発見でもされたら

「インターネットに洗脳された大学生男子。''リアル''が充実する友人らに嫉妬か」

 とでも書かれるのだろうか。余計なお世話である。

 しかし自分でこのように書いてしまうということはそういう節を感じているということか。もう少し''陽''の世界に触れてみるのも良いのかもしれない。

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