陰キャな俺は変わる為にダンジョンへ

クロスディアⅡ

第1話 プロローグ

第1話


ダンジョン。


ファンタジー小説において、かなりの頻度で登場する存在。


そういう風に考えられていたのは、少し昔の話となった。


空想的な概念は科学の前に捻じ伏せられ、非現実的な物と見なされていた世界に、突如ダンジョンが現れた。


世界中が混乱し、その対応に追われた。


特に酷かったのは、ダンジョンから時々現れる魔物、モンスター達への対応だったと聞いている。


彼等は現代科学から生まれた武器が効きにくい存在だった。


しかし、それに対し釣り合わせるかの様に、人類は【スキル】という力を手に入れた。


人類は【スキル】の力を使い、ダンジョンから現れるモンスター達を狩り始めた。


そして、未知のダンジョンを探索し、様々な物を手に入れた。


未知の素材、未知の鉱物、未知の原料。


ありとあらゆる方法で、それらは人類に恩恵をもたらしたのだ。


時が流れるに連れ、人類はダンジョンを管理できる様になり、ダンジョンから取れる恩恵を少しでも多く手に入れる為に励み始めた。


そうして、生まれたのが【探索者】という職業である。


そして、これから始まるのは、そんな【探索者】となった少年の物語である。


続く

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