　朝まだ、気管支炎でゼイゼイ言っている。会社にメール。休みます。自力で治そうとしたが、さすがにつらく、夕方内科へ。先生は医学博士でもあるし、アメリカで客員助教授であったこともある。

　「熱何度まで出たん？」

　「七度五分です」

　「今は？」

　「ないです」

　「ゼイゼイいう？」

　「はい」

　「じゃあ、ちょっと聴診するわ。ゆっくり呼吸して」

　「はい。スーハー、スーハー」

　「少し、器官拡張剤出しとくわ。はい、いいですよ」

　「ありがとうございます」

　ドキドキだった。というのも、私は熱はかっていなかったから。めんどくさいですよ、そんなもの。あ、先生言っときますけど、これ小説ですからね。ただ、新型コロナでなくよかった。帰りに煙草を購入。さっそく吸ってみる。変な味がする。まだ、本調子ではない。

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