第510話 2024/07/18 ㈬ FBIの知り合い

昨日のことだった。M氏と飲みすぎたのか、私は一日中寝て過ごしてしまった。今日は会社は休みだが…。夕方過ぎにようやく起き上がり、携帯を見ると、未読のメッセージがいくつも溜まっている。その中の一つは、一昨日からチャットしている台湾人女性からのもので、投資話を持ちかける内容だった。


「国際ロマンス詐欺か」とつぶやきながら、私は返信を考える。「FBIに知り合いがいる」と書いたら、相手はどう反応するだろう。冗談半分にそう返信すると、相手からの返事は驚くほど早く、そして焦りの色が見え隠れしていた。「どうやったらFBIに知り合いができるのか」と自分自身に問いかけて、少し笑ってしまった。


夜も更けた頃、母がキッチンから声をかけてきた。「焼きそば作るよ」と。ダイエット中だから食べない、と答えると、母は一瞬顔を曇らせた。「そんなこと言わないで、少し手伝って」と頼まれると、結局断りきれず、キッチンに向かった。


母は少しだけ焼きそばを食べたいのだが、麺のパッケージを開けると、一食分を作らざるを得ない。手伝いながら、私は心の中で「これでまたダイエットが台無しだ」と思った。しかし、母との時間も大切だし、美味しそうな焼きそばの香りに抗うのも難しい。結局、私は焼きそばを一緒に食べることにした。


深夜、焼きそばの香りと母との会話が心地よく、ダイエットのことは一瞬忘れてしまった。明日からまた頑張ればいい、と自分に言い聞かせた。また、スイカも食べて、心地よい満腹感とともに眠りについた。




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