第368話 02/25 ㈰ 哲学的

 一日中ふて寝と言うかなんというか。起きるとやはり寿命残り10年が頭をよぎる。私は今まで人生長いなあ、はよ終わってくれんかなあ、と思うことは多々あったが、いざ目の前に叩きつけられると話は別だという事が分かった。まず、死への恐怖がある。俺死んだらどうなるの?という根本的なもの。そんな中で楽しみを見つけようとするが、何も思い当たらない。完全に鬱だね。来週受診したいが、私の場合抗うつ薬を飲むと躁転化してしまうため処方できない。躁鬱は低空飛行が良いらしいが、ちょっと低すぎや。


 しかし、アレだね「死」というのは、誰にも等しく訪れるもの。みんなどうやって折り合いをつけているのか。私が、LAの救急隊員に聞いた話で、交通事故に遭った女の子を処置している最中に彼女が「死にたくない、死にたくない」と言って30分後に息を引き取ったというのがあった。子供が死が近づいていると意識するのは、なんとも悲惨だろうな。まだまだ、これから先があるものね。それにくらべたら俺なんか、57迄生きてこられて事を感謝するほうが先かもしれない。そしてまだ、10年も生きさせてもらえることも。いずれにせよ死は人々を哲学的?にするのだろうか。

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