タイプと円陣
両鳳連飛2
「わぁ…こんなにたくさん…」
カウンターに並べられた何十種類もの小袋を見て、感嘆の声を漏らす少女。
「どれが
言いながら袋をつつく
「かたじけないな。妹に良くしてくれて助かるよ、代金は
「今回は全部サービス、お気に召しましたら今後どうぞご贔屓にしてください♪」
唇の端を上げ親指と人差し指を擦り合わせる
兄ほどではないにせよ彼女もやはりいくらか
面倒見がよく穏やかな
「本当によろしいんですか…?こちらの薬草なんて、お値段がするお品なのに。そちらも希少な植物ですし…」
「あら。
「
「ドヤんないでよモサモサメガネ。
「え…だって、申し訳ないし…」
「いーいの!なんなら
「棚ごとはちょっと待ってぇ?」
遠慮がちな態度をとる
「そうか、
「えぇ?嘘でしょ、まさか
「あ、それは全然ないかな」
「だよね!」
1秒の
やだぁ、すんごくハッキリ言うじゃない
その会話が聞こえたらしく、テーブルからソワソワ眺めている
「ねぇ。そしたらさ、
唐突な
「格好いいな、とかって意味?」
「そそ。気になる的な」
「今ここにいる人?」
「今だけじゃなくて。てゆーか今は
うーん、と唸る
「
「…金髪が好きってこと?」
「…あれっ、ほんとだ」
「良かったわね
「え!?や、わ、私は」
「
「わぁぁぁ!!」
そんな子供達の様子を優しげに見守る
「
「
カウンターに寄り掛かり‘元気な時は元気なんだ’と微笑む
であれば、代謝を良くしたり滋養強壮に効く系統の漢方がいいのかしら…薬膳とかも試して…
「貴様にはどのように礼をしたらいいかな」
「へ?なにが?」
「
「礼はいらないって。
まぁそれは【宵城】での飲み代をツケるからであって半分は俺の自業自得だけど…にしても容赦がない…遠い目をする
「あ、んじゃさ」
閃いた!といった顔で
「
だよね?とメンバーを
「しかし、こうなるとまた貰ってばっかりになってしまうではないか」
「なら
今まで数回
「そんなことでいいのか」
「ウチにとっちゃ最重要事項デス」
「だったら薬代も払うのに」
「そいつはまた別!お代は今日あげたやつが気に入ったらね!」
別ではない。同じ話である。ということは、つまるところこの頼み事は───礼をさせてくれという
「貴様は
「買い被り過ぎよ?こちらこそどうも♪」
理解し了承した
いきなり謎の円陣の様相を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます