獣人国での異種族婚

しろねこ。

獣人国

　人間が居ない世界、その代わりに獣人と呼ばれる者達がいる。

　人間の狡猾さと知恵を持ち、獣の逞しさと特性をもつ。皆が平等というわけではないのはどこでも同じであった。

　自由気ままには暮らしていたが、人の知恵が入ると小賢しくなるのか、どうしても、上下関係はついてまわる。

　わかりやすいのは、強者による圧制。

　弱いものは弱いものらしく身を寄せ集まり、強いものは群れを為して他を蹂躙していく。

　だが、弱いとされる者達は手先が器用なものが多く文化の発展や生活を豊かにする技術に長けていた。

　それらは戦うしかない国にとっては、手に出来ないもの。

　その為、表面上は仲良くしていく国も増え、互いの短所を補い、暮らしていた。

おおよその国、および集落の元で気の合う者同士が集まり、平和な日々は数年、数十年と過ぎていく。

　それが綻び始めたのは、どれくらいの時が経った頃だろう。

　魔獣と呼ばれる生き物が急激に数を増やし、襲い掛かってくるようになったのだ。

　言葉も通じず、強力な力を持つ、悪魔のような獣だ。

　腕力のあるもの、魔法の使えるものならば、まだ退けられる。

だが、戦う力のない獣人も多い。

　知恵を使い、道具を使い、時として強者に助けを乞い、魔獣を退けてもらった。

　それと同時にまた国同士の力関係が変わっていく。

平和が綻び始めていた。

堅苦しく書きましたが、ゆるいです(*´ω｀*)

キャライメージイラスト

レナン

マオ

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