《300PV感謝！》平凡貴族の転生談

第30話

「それで、ここまで逃げてきた訳？」

「ああ。」

「どうするの？」

「泊めてくれ」

「ごめん。流石に」

「く……｡」

「何？そんなに嫌なの？」

「…｡前に、ストーカー被害あったじゃん」

「うん」

「そいつと結婚するの」

「…｡今、なんて？」

「ストーカーと結婚します」

「まぁ、普通に嫌だよね」

「うん。」

「でも、頑張ろう」

「な、何で？」

「その子が可哀想じゃない。あなたの事をそんなに愛してくれているんでしょ」

「…いや、まぁ。うん。そう、だな」

「じゃあ、頑張ってね」

「そういうお前は婚約者いないのか？」

「お父さんが、ね」

「察した」

娘Loveのお父さん本当にいるんだな。

「とりあえず！行ってきなよ。その子の事、ちゃんと大切にしてよね」

「分かったよ…」

「婚約者なんて人生に1人ぐらいだよ」

「いや、俺の婚約者はこれで3人目だ」

「…やっぱり、泊まりにくる？」

「いや、いい」

「シリア！」

「どうしたんですか、お兄様」

シリアは何処か、暗い顔をしていた。

「シリア！ちょっと待ってくれ！」

「良いんです。分かってましたから。あなたが私の事を嫌っているのは」

「違う！」

「なにも…！なにも違くないじゃないですか！」

「…！」

「私は、もう、関わりません。今までありがとうございました」

俺は、たまらず、シリアに抱きしめた

「俺が勝手に嫌いになってただけなんだ！だから行かないでくれ！俺は、ここでシリアの事が好きだって叫んでもいい！だから、だから！」

「…分かりました。でも、後戻りはできませんよ？」

「ああ、それでいい」

「じゃあ誓いのキスでもしましょうか？」

「え？そんなのするの？」

･･･。

「緊急収集ー！セイン！ティル！」

「お呼びでしょうか？」

「どうしたの？」

「あなた達、結婚する時キスしてないのですか？」

「はい」

「そういえばしてなかったね」

「「「…」」」

「あ、あのー、」

「「「フレム（君）（様）（お兄様）！キスしましょう！」」」

「来るな！汚される！」

「あなた達！うるさ、ｽﾐﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ…」

「待て！誤解だ！」

「そんなのいいから早くキスしましょう！」

あぁ！もう！

その後なんだかんだで、キスしてません