第23話
俺はあの後、ウィルが大丈夫かを確認し、
ウィルに「魔王はどうしたの?」
と聞かれたので、
「魔王討伐した。」
と言ったら、
「…。魔王、討伐したとは?」
この反応である。(もちろん普通の反応だが。)
「その通りだ。」
「いや、えっ?ぇ?」
まぁ、魔王討伐したっていきなり言われたら頭ごんがらごるよな。
「誰が?」
「この女の子。セインさんでーす。パチパチー。」
「…。セインって、あの、神の子の!?」
「えぇ。」
「リティ、この子と知り合い?結構、仲良い感じだけど…。」
「Yes,Ido」
和訳(はい。そうです。)
「す、凄いね。まさか、貴族に知り合いがいるなんて…。あっ。セイン様。魔王を倒す時、ものすごく大変でしたでしょう。きっと、物凄い激闘でしたでしょう?」
「いや、ワンパン何だけど。」
「ワンパン?」
「あっ、分からない?これ、フレム君から教えて貰ったんだけど。」
「いや、これはわかってての反応だ。」
「す、凄い。あれ?フレムって…。」
「あっ。」
「えっ?」
「やらかしたー。まぁ、良いか。どうせ教える予定だったし。」
「???」
「俺は、貴族のフレム・リティアだ。」
「えぇ!?」
驚きだ。こんな驚くなんて。
「なら、私も言わなくちゃね。」
「何だ?」
「私も貴族なんだ。私の本当の名前は、
ウィール・ロストレア」
「へー。本当の名前そう言うんだ。」
「・・・」
「何だ?」
「えっ…。驚く所じゃないの?」
「属性からして、貴族だと思ったけど名前に覚えが無かった。けど女の子で歳近めのお前の名前に似てる名前を探してこれだと思った人と同じだったから今自分の探す力すげぇなって思ってる所。」
「…キモ」
「酷。」
「いや、キモイ。」
「酷。」
「頭痛い。」
「帰って休め。」
「わかった。」
「じゃあ、」
「ま「ま」た」
「あっ。」
「「また、被った。」」
「…。」
「ぷっ。はは、」
「、ふふふ」
「決めるよ。相棒。」
「おう。」
「じゃあ、」
「「また。」」
第二十三話 また。
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