第11話

王国選抜の日。

『第一回戦、フレム・リティアVSウィール・ロストレア!』

「おおおおおお!」

会場が騒ぎまくってる。

『では、始め!』

開始の合図が出ても、俺は動かない。

相手がどんなもんか、調べるためだ。

「火よ、炎よ、我の敵を跡形も無く、燃やし尽くせ。サンヒットイット!」

上級魔法か。どんなもんだ?

「ぽんっ」

んっ?小さい炎がこちらに向かってゆっくりと、放たれる。

ええっ?

俺は、

風魔法で消そう。と思ったら、

「消せない、だと?」

ひゅん!と銃弾が、顔の横にかすった。

おいおい…。一回戦からこれかよ。

「まるで、レールガンを炎にした感じだな」エイム。

「フレムガン」

それを、相手の頭に当てる。

勝った時の音楽が鳴る。勝った。

手応え無かったな。怖いくらいに。

あの上級魔法を出してくるぐらいだから、もうちょい粘ってくれるかと。

まぁ勝てたし、良いか。

時は進み・・・。

『第三回戦フレム・リティアVSフリア・ウォード』まじかよ。

「お手柔らかにお願いします」

「まぁまぁあの、戦いの続きと行きましょうか。まだ、あなたに見せてない特別があります」

「ほう?」

「あなたはこれを耐えれるかな?オスティオン」

直後、辺り一帯全部水で埋め尽くされる。

「これは…!?海か!?違う。これは!」

「津波みたいな感じかな?」

これをどうしろと?もしかして彼の狙いは!?

「これを凍らせる!?」

「うーん。ちょと違う。あなたの所だけ、凍らせる。」

「くそ!」

「残念でしたね。フリーズ」

ペキペキッと凍る音が俺の体から、聞こえる。

「終わりです」

俺の体は全部凍った。

「はぁ、やっと終わった。んっ?何で、何でWinの文字が無いんだ?」

「フレム!」

炎が生まれる。それは体の氷を溶かす。

「タイフーン!」

竜巻で炎は飲み込まれる。だが、その炎は消えない。それは、たちまち炎の壁になっていた。

「ウォールオブフレムズ!」

それは、俺だけが使える魔法。俺の隠し持っていた魔法。

それは、氷を溶かし、水をも、気体にさせる太陽よりもちょと低い温度のものだ。

「何・・・?」

その炎の壁は動かなかった。だから、フリアもその中にいると思ったのだろう。それに向かい水魔法をだす。だが、

「戦闘中は、後ろにも注意だよ」

「!?」

「フレムソード」

『Win!』

勝った。嬉しく、残念だった。俺の隠し魔法を暴かれたのだ。

「ははっ。どうやら、あなたには勝てそうにありませんね」

「俺もお前に負ける自信は無いんだ」

そんなバカな事を言ってから、時間がたった。

『決勝戦。フレム・リティアVSセイン・ライセント』

おいおい!これ、俺勝ったら、もしかして光陽団に入らなきゃいけないの!?

「光陽団か嫁か」


何が大切で何を一番大切にしたいか。

それは俺自身が決める事だ。


結論は、もう決まった。行こう。


「フレムさん」

「なんだい?」

「始めは本気で行きます」

「ふへぇ?」

「エンジェルソード」


それは天使の剣では無くもう神器だよ。


「なら俺も、本気で!

セイクレットトラーション!」


これから始まる。

最強が平凡貴族に

一方的なイジメが。

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