25枚目『極北の極光 ―ノードンドッジ―』

 私は今、真っ暗で吹きさらしの広場に立って空を仰いでいる。そして、ある自然現象に圧倒されている。


 私が見ているのはオーロラ。それは、極地の夜空に架かる虹。――いや、天空に浮かぶ七色のカーテンだ。


 オーロラの上端は赤から紫、下に行くにつれて青や緑に変化していき、裾の部分は黄緑色に光っている。

 実体のない虹色のレースカーテンは、光を放ちながらゆっくりと揺蕩たゆたう。それが幾筋もあるのだから、その姿に見とれてしまう。

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